おりすじ

「私にとっての折り紙」 久代一二


 私は、趣味として折り紙を始めてから、もう8年が過ぎようとしています。その間に私は、100冊以上の折り紙本を買い、月刊おりがみ、折紙探偵団新聞、季刊をるの購読者となりました。以上が私の折り紙に関する情報です。活字だけが私の情報。では、なぜ活字だけなのか?それは、私の・・・・。以下の文章を読んでいただければわかると思います。
 部屋のインテリアとして折り紙を使用したい。多くの人に『折り紙は子供の遊びだけではない』ということを知ってもらいたい。これが、私の折り紙対する考え方です。キャッチフレーズは『送って喜ばれる折り紙』です。作りたいものを考え、決まったらそれにあった折り紙を種々の本から捜す。そして、紙、大きさ、構成方法を検討し、キャッチフレーズを意識しながら折る。最近作ったものとしては、折り雛の置き物があります。¼色紙(私の考えでは、この大きさがポイントである)に、内裏雛(創作 河合豊彰氏)と桃の花・橘(創作 吉澤 章氏)を千代紙、和紙で折って貼りつける。そして、額に入れて置物とする。これを女の子がいなくて、雛人形を飾れないおばちゃん(ここまで限定しなくてよいが)に贈ると大変喜ばれます(人に贈る際には、裏に創作者名を記入し、そのことを伝えています)。
 私にとって折り紙とは、構成方法が重要であり、創作はそれほど重要でないのです(皆さんが創作してくれないと私は困るのですが)。
 このような考え方のため、他との交流はしたいと思いつつ、私の考え方を理解してもらえないのではないか、あるいは間違っているのではないかという不安感があり、今まで交流できないでいました。これからは、他との交流もしていきたいと思いますので暖かく仲間に入れてやって下さい(変な言い方)。  機会があれば、趣味が折り紙となるまでについても書きたいと思います。キーワードは、『鶴』です。

KUSHIRO 1994 4/15