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折紙探偵団紐育日記 その3

6月26日(金)(アメリカ東部時間)


 正午過ぎまでそれぞれ街をぶらついた後、コンベンション会場のFIT(Fashion Institute of Technology)で、参加登録と作品の展示等をしました。なんだかんだでホテルに帰りついたのは午前様です。・・・疲れました。それでも、深夜のホテルでこのページを更新しているわたしのモチベーションはいったい何なのか、自分でもよくわかりません。誰か、スタッフ宛てでいいですからメイルでも出して励ましてください。ちなみに、サッカー・日本ジャマイカ戦は見ませんでした。これは、見なくてよかったような気も・・・

 展示作品には様々なものがありましたが、わたしにとって目立っていたのは、Chris PALMERさんです。写真だけで実物はありませんでしたが、ペンローズタイルや、ボロノイ分割などをモチーフにした作品もありました。

Creator Chris PALMER
Title ?
Year ?

 今回展示したわたしの新作も、技法としては、彼の「非周期的平織り」と同じです。

Creator MAEKAWA Jun
Title Can you find cranes ?
Year 1998

 幾何学的作品では、Tom HullさんのHexagonal Iso-Area Landscapeも面白いものです。

Creator Tom HULL
Title Hexagonal Iso-Area Landscape
Year ?

 Joseph WUさんの象は、2枚組ですが、顔の立体感が見事です。

Creator Joseph WU
Title Elephant
Year ?

 Mark KIRSCHENBAUMさんは、相変わらず、フォイル紙を折りまくりです。

Creator Mark KIRSCHENBAUM
Title Skeleton, ...
Year ?

 Michael LaFOSSEさんは、錦鯉の他にも、蛙やカマキリなどに味を出していました。

Creator Michael LaFOSSE
Title Carp
Year ?

 しかし、いろいろ優れた作品があった中で一番目立っていたのは、実は次の作品かもしれません。少なくとも、西川氏の意見はそのようです。6枚組の立方体が簡単な操作で薔薇の花になる作品で、実に面白いものです。

Creator Valarie Vann
Title Magic Rose Cube
Year ?

 会場では、いろんなひとに会いましたが、大津での国際会議に参加していたロシアのLitvinovさんとの遭遇にはちょっとびっくりしました。「4年前に大津で会いました」と挨拶してから、「国際会議の論文集は届きましたか」と訊いたのですが、危惧した通り「届いていない」との答えが返ってきました。何冊か持ってきていたので、その手持ちの中から一冊を渡しましたが、成安造形大の論文集の送付は、ホントにいったいどうなっていたのでしょう。

 関係グッズの販売が、4年前より充実していたのも印象的でした。「折鶴の風鈴」や「折鶴のお守り」など、「わたししか持っていないのではないか」と思っていたものまでが棚に並んでいました。日本で探して見つからなかった「折鶴の模様のついた箸」(日本製)も手にいれて、それだけでもわたしには収穫のあった一日でした。


MAEKAWA (New York 06/27 02:55)