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折紙探偵団紐育日記 その6
6月29日(月)(アメリカ東部時間)
コンベンションの3日目です。この日は、作品の講習とは違った、技法や理論の講習です。
わたしがまず参加したのは、WuさんやBrillさん、Kirchenbaumさんをチェアマン(メン?)にした作品の批評会でした。持ちよられた作品には、動物学者による「鮭をくわえた熊」や、「最近コンプレックス作品に疑問を感じている」という若いひとによるシンプルな「少女像」、創作を始めたのは2年前だという青年の、「ティッシュフォイル」(フォイルにティッシュを裏打ちした紙)を使ったラングばり凝った作品(左のモグラなど:作者の名前をメモし忘れました。調査中です)(彼も、紙の効率の悪い使い方は嫌だと言っていた)などがあり、それらを前に、なかなか面白い議論になりました。わたしも、幾何学と情緒的な部分の関係について、つたない英語力を振り絞って意見を言いました。
次に参加したのは、Jan Polishさんの「まるめた紙」についての講義でした。紙をくしゃくしゃとまるめ、それを広げて、つまんだり押し広げたりすることで得られる造形を扱うというもので、フランスのFlodereさんのキノコなどをとりあげていました。
最後に参加したのは、Tom Hullさんの「Backy ball」についての講義でした。4年前の大津の国際会議の内容の延長ですが、色分けの問題などを発展させていました。あのとき学生だったTom Hullさんは、いまやカレッジの先生です。彼に関しては、ゲストに対する心づかいとボランティアとしての働きにも、本当に感心しました。そうそう、Tony ChengさんやJune Sakamotoさんなどにもお世話になりました。
MAEKAWA (New York 06/30 11:05)