第5回JOAS創作折り紙コンテスト結果発表

このページの目次

過去のコンテスト


受賞者

コンベンション参加者、JOAS評議員による投票(JOAS賞2部門)と、おりがみはうす代表山口真氏による審査(はうす賞)の結果、以下のように決定しました。(敬称略)

JOAS賞 特別テーマ部門:「非対称」

作品写真
「グランドピアノ」高橋志典

JOAS賞 干支部門:「辰」

作品写真
「龍全身骨格」豊村高志

おりがみはうす賞

該当作無し

受賞者には、記念の楯と副賞1万円(中学生以下には図書券)が贈られます。おめでとうございます。

JOAS賞エントリー作品と投票結果

投票方法

コンベンション参加者は1人1ポイント。JOAS評議員は1人10ポイント(配分可)を投票できます。

JOAS賞 特別テーマ部門「非対称」エントリー8作品

ポイントは、3位まで発表しています。
作品写真
  • タイトル:「螺旋」
  • 作者:長山海澄
  • 獲得票数:32ポイント(3位)

各不切正方形1枚折り・15cm普通おりがみ

応募コメント「どの角度から見ても美しいし、見ていてあきない形になっていると思うので、様々な角度から見てください。/インサイドアウトになっていることが作品のおもしろさを引き立てています。/15cm普通おりがみできれいな作品を作ることができるところが、気軽で気に入っています。/布施(知子)さんの「オウム貝」や笠原(邦彦)さんの「回転折り」から影響を受けました。」

作品写真
  • タイトル:「婆娑羅大将」
  • 作者:宮原拓郎

不切正方形1枚折り・約60cm四方、64等分蛇腹

応募コメント「北條(高史)さんの作品を参考にさせていただきました。/着物や鎧や剣などが左右非対称です。」

作品写真
  • タイトル:「メビウス」
  • 作者:島野康之

西陣の帯に使われていると言う、銀を貼り、色付けや加工を施した和紙・20cm四方

応募コメント「「非対称」で頭に浮かんだのが「メビウスの帯」。それを連鶴で表現をしたかったのだが、「横雲」的なものの両端を捻って繋いだのでは脳がない。そのままで平面展開が出来、かつ交叉させられないかと考えたのが今回の作品。/離れた位置の鶴を重ねたのではない事を強調すべく、あえてグラデーション的な模様を使用。/「展開図はどうなっているんだろう?」と、首を傾げてもらえれば嬉しい限りです。」

作品写真
  • タイトル:「グランドピアノ」
  • 作者:高橋志典
  • 獲得票数:60ポイント(1位)

不切正方形1枚折り・ラシャ(黒)とオフメタル(金)の裏打ち紙・53cm四方

応募コメント「グランドピアノです。特定のモデルはなく、折り紙らしい直線的なデザインで折り上げる事を念頭に置いて創作しました。」

作品写真
  • タイトル:「SELDER ST-16」
  • 作者:中村楓

不切正方形1枚折り・コルキー70kg・35cm四方

応募コメント「人物作品の「おまけ」ではなく、一つの作品として昇華させるべくいくつもの試作を経て、ようやく納得のいくデザインに落ち着きました。因みにこの基本形からいろんな機種のエレキギター(ベース)を折ることができます。」

作品写真
  • タイトル:「連鶴:「100の平和」」
  • 作者:新福勉

白の紙・26cm四方・1羽の大きさが2.6cm、100の輪になるよう切り込み

応募コメント「平和とは人の心がどんなに変わろうと、捻くれようと、違う方向を見ていても、いざという時には手を取り合い輪を作ることが出来る、それが平和と考えます。100の連鶴の輪を両面折りしてみました。」

作品写真
  • タイトル:「非対称づる」
  • 作者:岡本和政

不切正方形1枚折り・15cm四方

応募コメント「皆が見慣れている「つる」に頭をしっぽ、左右の羽を各々、色を互い違いにして、非対称としました。ポイントは背中の部分がななめに分けられている所で、おしゃれだなと思います。」

作品写真
  • タイトル:「鎧武者」
  • 作者:豊村高志
  • 獲得票数:36ポイント(2位)

不切正方形1枚折り・66cm四方・29等分蛇腹

応募コメント「戦国時代の当世具足です。/同時に出品した『龍全身骨格』が長方形複合の上、工作要素が多い作品なので、こちらは不切正方形1枚にこだわって作りました。」

JOAS賞 干支部門「辰」エントリー7作品

ポイントは、3位まで発表しています。
作品写真
  • タイトル:「タツノオトシゴ」
  • 作者:塩路甲斐
  • 獲得票数:20ポイント(3位)

35cm四方、不切正方形1枚。自立のため針金補強

応募コメント「「辰」と言えば、「龍」を連想しやすいですが、僕は水族館に居る可愛らしい生き物の「タツノオトシゴ」をイメージしました。水族館や本などで姿形をしっかり観察し、可愛らしさを表現できるようにこだわりをもって、折り上げてみました。腹部は曲面でヒダ状なので、吉野(一生)氏の「馬」のタテガミの構造を応用いたしました。また、展示しやすいようにディスプレイ用の台もインサイドアウト技法を用いて、一体で折り上げてみました。」

作品写真
  • タイトル:「火竜」
  • 作者:西連寺亮

35cm四方・不切正方形1枚。のりづけ、針金による補強あり

応募コメント「テーマの「辰」には「竜」全般が含まれるものと解釈し、西洋風(と、いうより和製RPG風)の「竜」を題材としました。/15年程前、小学生の時分に作った作品「ドラゴン」を改良してできた作品です。/作品としての良点は、構造の分かりやすさ、インサイドアウトにより胸〜腹の色をかえてある点、翼の造形など。逆に、首から角周辺の処理の荒さは問題点です。」

作品写真
  • タイトル:「赤辰(あかたつ)」
  • 作者:岡本和政

不切正方形1枚・15cm四方

応募コメント「辰と聞くと、竜のイメージがありましたので、空を泳ぐ竜を創作しました。ポイントは、大きな頭と鋭い目、とがった爪です。空を飛んでいるので、太陽に照らされているイメージで赤にしました。」

作品写真
  • タイトル:「ゲーム的な龍」
  • 作者:栗田直紀

不切正方形1枚・ホイル紙75cm四方

応募コメント「形状のアイデアはデジモンのギガドラモンから始まり、MHのベルキュロスとかいろいろ入ってきてこの形におちつきました。/しっぽの感じがお気に入り。」

作品写真
  • タイトル:「龍全身骨格」
  • 作者:豊村高志
  • 獲得票数:69ポイント(1位)

頭部=13.5cm四方1枚、腕・脚=12cm四方4枚、背骨・肋骨=4.5×225cm1枚

応募コメント「もう龍を創るときはウロコ折り必須なんじゃないかと身構えてしまい、このテーマを見送ることも検討していましたが、ウロコ取っちゃえ! 肉取っちゃえ!!と、開き直って骨にしました。/ちなみに、頭から尾の先端まで真っ直ぐに伸ばすと約42.5cmになります。」

作品写真
  • タイトル:「Three Headed Dragon v3.6」
  • 作者:Jason Ku

Red crumple paper (machine made) from Singapore craft shop. Back coated with MC.

応募コメント「A new design for an old model. Old design had short legs and boring heads. A simplified box-pleated design; new addition are the spikes on the tail.」

作品写真 作品写真
  • タイトル:「龍の巻物〜The spell of "Dragon" on its skin〜」
  • 作者:原司
  • 獲得票数:49ポイント(2位)

不切正方形1枚・カラペラピス

応募コメント「龍の皮の裏に『龍』の文字を書いたところを表現しました。」

おりがみはうす賞エントリー作品

審査方法

おりがみはうす代表の山口真氏が審査し該当作が選出されます。

おりがみはうす賞エントリー2作品

テーマは「東京スカイツリー」。切り込みは不可だが、枚数の制限は無し。

作品写真
    タイトル:「タワー丼おりがみ」
  • 作者:中村楓

フロッケン・画用紙

応募コメント「モデルはもちろん、某食堂のスカイツリーをモチーフにした名物「タワー丼」です。エビ天が少し大きくなってしまいましたが大きいことはいいことだと思います。」

作品写真
  • タイトル:「東京スカイツリー」
  • 作者:岡本和政

不切正方形1枚・15cm四方

応募コメント「本物の形に忠実に作ってみました。小さいけど、自立もでき、どっしりと、そびえ立つイメージでバランスを調整しました。自立できるように、裏に折り込みを入れた所もポイントです。」

※各作品の作品説明・コメントについて、応募時に寄せられた文章をコンテスト事務局で一部改変・編集しているところがあります。

※また、今回の応募作品のなかで干支部門に、下記の応募要項に抵触するものが2作品あることが判明しました。
・未発表作品に限ります。2011年8月13日以前に、出版物・ウェブサイト等で発表された作品は、審査対象外となります。
・版権のあるキャラクターものを扱った作品については、権利者から許可をとったもの以外は審査対象外となります。

これら2作品については、コンベンション開催期間中に投票対象としていましたが、問題点が判明したことにより審査対象外とし、この場での掲載は見送ることにしました。
(なお、栗田直紀さんの作品については、複数の版権作品を参考にしながらも独自のデザイン・方向性にまとめていると考えられるため、可としました。)