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Eileen Tan Dragon

6月30日(水)


すべての日程が終わって、今日は帰るだけ、のはずが、ホテルのロビーで添乗員を待っているときに大事件発生。かばんを盗まれた。スーツケースにつばのようなものを付けられて、それを拭いている隙のできごと。どう見てもプロの仕業なので、騒いでもしかたがない。ホテルのフロントにいって、警察を呼んでもらう。添乗員も到着して、いっしょに警察へ。

パトカーに乗って警察署に着く。取られたものを報告して、ポリスレポートを作る。かばんの中にはいろいろ入っていたけれど、大切な物は、パスポートと、クレジットカード、飛行機のチケット、それから私はこちらに銀行口座を持っていて、キャッシュカードと小切手帳。現金は40ドルだけなのであきらめる。

パトカーでホテルまで送ってもらって、再びチェックイン。スーツケースを部屋において、旅行会社のオフィスに送ってもらう。ここで現金を借りたり、クレジットカード会社の電話番号を聞いたり、日本人が常駐している銀行を聞いたりする。まずはクレジットカードを止めて、次に銀行に行ってキャッシュカードと小切手を止めてもらう。これでとりあえずお金の心配はない。

予定していた飛行機には当然乗れないので、旅行会社に代わりの飛行機を手配してもらう。変更のできない航空券だったので、新しく片道切符を買わなければならなかったけれど、旅行会社の人が交渉して、日本に帰った後で返金してもらうという口約束をとりつけてくれた。でも、本当に返金してくれるかどうかはまだわからない。返金するとしても、最低4ヶ月かかるという。

帰りの飛行機が金曜発になったし、パスポートのコピーを持っていなかったので、渡航書の申請は明日することにして、とりあえず写真を撮る。後で調べて見たら、パスポートのコピーがなくても、日本の運転免許証があれば申請できたので、この日のうちに申請してもよかった。

一通りの手続きを終えたところで、ジュンさんに連絡を取ろうと思ったが、電話番号を書いた手帳もかばんの中に入っていた。とりあえず自然史博物館の地下にある Origami USA のオフィスに行く。ここは何度も手伝いにいったことがあるので、行き方は心得ている。博物館の警備員に臨時のパスをもらって、オフィスに行くと、今年から専任職員になったジョイさんが一人で働いていた。事情を話して、ジュンさんの電話番号を教えてもらう。

ちょうど堤さんがジュンさんの家に滞在しているというので、木曜の夜は私も泊めてもらうことになった。これで今日することはすべて終わりだ、というと、ジョイさんが、アイマックスシアターでも見てゆけば、という。ジョイさんは博物館のボランティアとして登録しているので、チケットがただでもらえる。せっかくなので、海底火山の映画を見る。眼鏡もかばんに入っていたので、前の方に座る。海底火山周辺の生物はとてもおもしろい。

日本が朝になるのを待って、家と会社に電話をかける。ホテルで買った5ドルのテレホンカードは、国際電話対応と書いてあるくせに、日本につながらない。しかたがないので、ドラッグストアにテレホンカードを買いにいく。20ドルのカードが15ドルで売っていたので、それを買う。チェーン店のオリジナルブランドは、安くても品質には間違いがない。


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John Szinger Dragon