第8回JOAS創作折り紙コンテスト結果発表

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過去のコンテスト


コンテストの概要はこちらをご覧ください(第20回コンベンション特設ページ内)。

受賞者

第20回折紙探偵団コンベンション参加者、JOAS評議員による投票(JOAS賞2部門)と、おりがみはうす代表山口真氏による審査(はうす賞)の結果、以下のように決定しました。(敬称略)

JOAS賞 特別テーマ部門:「進化」

作品写真
「刹那」鶴田 芳理

JOAS賞 干支部門:「羊」

作品写真
「ドーセットホーン(Dorset horn)」堀口 直人

おりがみはうす賞(テーマ無し)

該当作無し

受賞者には、記念の楯と副賞1万円が贈られます。おめでとうございます。

JOAS賞エントリー作品と投票結果

投票方法

コンベンション参加者は1人1ポイント。JOAS評議員(今回投票者8名)は1人10ポイント(配分可)を投票できます。

JOAS賞 特別テーマ部門「進化」エントリー12作品

ポイントは、3位まで発表しています。
作品写真
  • タイトル:「Reaching for the Skies」
  • 作者:Nguyen Quang Do, Lisa(フランス)
  • 獲得票数:34ポイント(3位)

用紙・技法の説明 「Dimensions of the model: 28 x 25 x 20 cm Double-sided (green/brown) kraft wrapping paper. 16 x 414 cm Based on a grid of 24 x 620 squares; Precreasing and collapse: 4 hours; Shaping: 2 hours」

作品の説明 「Despite having no members, snakes are very adaptive. They have adapted to various environments all around the world, even going as far as being able to swim and to fly. Most snakes can live on solid ground and swim. However, their flying is still limited to gliding from tree to tree for some species. My artistic take on the snakes' evolution is them developing wings and “reaching for the skies”.」

作品写真
  • タイトル:「刹那」
  • 作者:鶴田 芳理
  • 獲得票数:39ポイント(1位)

用紙・技法の説明 「70cm四方の不切正方形1枚折りです。左右非対称、インサイドアウトあり。」

作品の説明 「作品の説明:折り紙と聞いて、まず伝承の折り鶴を思い浮かべる方は多いのではないでしょうか。しかし進化し続ける現代の折り紙は、既存の殻を打ち破ってしまうような作品ばかりです。そこで私は、そんな折り紙界を一つの作品で表現してみようと考えました。折り鶴という既存の殻を破り、進化した鶴となって羽ばたきだす瞬間を表しています。」

作品写真
  • タイトル:「系統樹 “Dendrogram”」
  • 作者:野崎 翼
  • 獲得票数:36ポイント(2位)

用紙・技法の説明 「悠久紙 未晒楮紙 約90cm×約60cm 不切長方形一枚折り 造形・形状保持の目的で木工用ボンド・エナメル線を使用しています。」

作品の説明 「爬虫類のある架空の分類群を主に前半身の形態によって分類した結果です。系統関係がより直感的に知覚できるように系統樹としては古典的な樹のイメージを採用し、枝の先にそれぞれの種の形態を接続しました。先に独立した「ヤモリ」という自作品があり、それを4つ長方形の角に組み込むことによって4匹の爬虫類を折り出しています。なお、「ヤモリ」の目と足の指を折り出す一連の構造はロバート・ラング氏の"Tree Frog"のものとほぼ同様になっています。」

作品写真
  • タイトル:「いかさま」
  • 作者:鎌田 在優(小学4年生)

用紙・技法の説明 「15cm×15cmの折り紙を1枚使用。」

作品の説明 「鶴の途中までをもとにして作りました。いかの足を、ちぎらずにいっぱいあるように、どう見せられるかを工夫しました。」

作品写真
  • タイトル:「未来にいけるゆめのひ行き」
  • 作者:原田 奏子(小学2年生)

用紙・技法の説明 「14.8cm×14.8cmの折り紙を1枚使用。」

作品の説明 「箱の折り方をもとにして、先がとがるように工夫しました。箱を王冠に進化させて、次に飛行機に進化させました。」

作品写真
  • タイトル:「きょうりゅう」
  • 作者:安藤 心里音(小学2年生)

用紙・技法の説明 「15cm×15cmの折り紙を1枚使用。」

作品の説明 「鳥と恐竜は深い関係になるので、鶴の折り方を工夫して作りました。」

作品写真
  • タイトル:「金色のカッパ」
  • 作者:阪本 真透(小学6年生)

用紙・技法の説明 「35cm×35cm折り紙を使用。」

作品の説明 「鶴の基本から進化させた。頭部などの細かいところを多くした。」

作品写真
  • タイトル:「ライト・ドラゴン」
  • 作者:峯 大心(小学6年生)

用紙・技法の説明 「24cm×24cm折り紙を使用。」

作品の説明 「鶴の基本形の分かれている部分を、首と顔に使い、もう半分を尾に使いました。尾の形を工夫しました。」

作品写真
  • タイトル:「冥府の鶴」
  • 作者:吉川 涼太(小学6年生)

用紙・技法の説明 「15cm×15cm折り紙を使用。」

作品の説明 「最初はどんなものを作ろうか悩みました。鶴からいろいろなものを作ったことがあるので、鶴から作りました。」

作品写真
  • タイトル:「Evo Fox」
  • 作者:Mindaugas Cesnavicius(リトアニア)

用紙・技法の説明 「-」

作品の説明 「On this theme I tried to take a modern view and first thing that came to my head was Anime. In Anime all subject can change and take evolutions easily, that is why I chose to design an Anime style fox. In my model I tried to achieve all possible color changes that fox has and of course still keep her loveliness.」

作品写真
  • タイトル:「口笛を吹くヒツジ」
  • 作者:安藤 ちかよ

用紙・技法の説明 「20cm×20cmの未晒し強製紙と薄口強製紙を各1枚使用し2枚の紙を重ねた状態から制作。 作品の形を固定するためにのりを使用(速乾クリア)。内側から竹串と、3.2mmのカラーワイヤー(ストッパー1個使用)で支えており、両面折紙を敷いたボックスの底に接着させ展示可能にした。」

作品の説明 「シンプルな紙コップを折っているときに、羊の顔らしきモノが現れたのは新鮮でした。「もしかしたら羊が口笛を吹く時代がやってくるかもしれない」とそんな空想上の進化した羊を思い描きながら折り進めていきました。顔の表情を作る際に、笠原邦彦氏が『おりがみ新発見1』で紹介されていた「半開折り」が参考となり、折り線を造形のひとつとして生かすことができました。」

作品写真
  • タイトル:「Devolution」
  • 作者:Ivan Danny Handoko(インドネシア)

用紙・技法の説明 「Crease pattern with 40 divisions.」

作品の説明 「Next Gen: Technology over human.」

殿堂入り”創作家による参考作品(投票対象外)
作品写真
  • タイトル:「スティラコサウルス」
  • 作者:豊村 高志

用紙・技法の説明 「揉み紙 55.6cm×55.6cm 1枚 完成後ニス塗装」

作品の説明 「進化には恐竜が付き物かと。」

JOAS賞 干支部門「羊」エントリー8作品

ポイントは、3位まで発表しています。
作品写真
  • タイトル:「こひつじ」
  • 作者:秋葉 丈彦
  • 獲得票数:10ポイント(3位)

用紙・技法の説明 「不切正方形一枚折、使用用紙:30cm角色揉和紙」

作品の説明 「都合、角や舌は折っていませんが、リアルさを追求しました。お気に入りの部分は耳です。」

作品写真
  • タイトル:「羊が一匹」
  • 作者:高橋 志典
  • 獲得票数:63ポイント(2位)

用紙・技法の説明 「障子紙(厚さ40g/平方メートル、大きさ93.5センチ四方)1枚使用。64等分蛇腹線付け。折り上げ後別紙を詰めて補強。」

作品の説明 「羊を一匹折ってみました。」

作品写真
  • タイトル:「もこもこひつじ」
  • 作者:藤木 陽菜(小学4年生)

用紙・技法の説明 「(胴体)15cm×15cmの折り紙を1枚使用。(角)約3cm×3cmの折り紙を2枚使用。」

作品の説明 「頭と足が出るように工夫した。角に立体感が出るように工夫した。」

作品写真
  • タイトル:「ヒツジ」
  • 作者:安藤 心里音(小学2年生)

用紙・技法の説明 「15cm×15cmの折り紙を1枚使用。」

作品の説明 「鶴の折り方を工夫して作りました。どうやって工夫したかというと、かわいいヒツジを作るために工夫しました。」

作品写真
  • タイトル:「ドーセットホーン(Dorset horn)」
  • 作者:堀口 直人
  • 獲得票数:99ポイント(1位)

用紙・技法の説明 「36cm四方の和紙より不切正方形一枚折り」

作品の説明 「カミキリムシとほぼ同じ折り方です」

作品写真
  • タイトル:「サクラ」
  • 作者:安藤 ちかよ

用紙・技法の説明 「25cm×25cm 強製紙1枚、のり(形状の固定をするため)展示可能にするために使用したもの:6mmカラーワイヤー、フローラルテープ、アクリル箱、のり、19cm×19cm素材ペーパー」

作品の説明 「桜の花が満開の野山をながめていると、ふと花びらのふわふわしたかたまりが羊の顔に見えたりするかもしれない、という作品です。二そう舟基本形からの展開で、頭部に(2本の角のあいだから)羊毛をひっぱり出せたときは嬉しかったです。出来上がってみたもののどうやって展示可能な状態にしたら良いか、その方法を考えるのに苦心しました。そこで、西洋人の家に飾ってあるような、鹿などの動物の首だけの剥製のかべかけを思い出し、参考にしました。」

作品写真
  • タイトル:「Sheep」
  • 作者:Mindaugas Cesnavicius(リトアニア)

用紙・技法の説明 「-」

作品の説明 「In this model I tried to achieve all possible color changes for black head sheep and also give model a volume. Wavy flaps on the sides represent the wool and also make the model rounder. As most of my models sheep have eyes, just to see if there are no wolves coming.」

作品写真
  • タイトル:「Country gentle sheep」
  • 作者:Benjamin Tan(シンガポール)

用紙・技法の説明 「diagonal design with color change」

作品の説明 「-」

殿堂入り”創作家による参考作品(投票対象外)
作品写真
  • タイトル:「羊」
  • 作者:豊村 高志

用紙・技法の説明 「本体:71.55cm×71.55cm 毛皮(体):35.8cm×31.3cm 毛皮(頭部):31.3cm×8.95cm」

作品の説明 「毛皮がないとヤギっぽい。」

おりがみはうす賞エントリー作品

審査方法

おりがみはうす代表の山口真氏が審査し該当作が選出されます。(テーマ無し)

おりがみはうす賞エントリー14作品

作品写真
  • タイトル:「Quetzalcóatl(ケツァルコアトル)」
  • 作者:Nguyen Quang Do, Lisa(フランス)

用紙・技法の説明 「Dimensions of the model: 30 x 25 x 20 cm. Double-sided (gold/brown) kraft wrapping paper. 16 x 414 cm Based on a grid of 24 x 620 squares. Precreasing and collapse: 4 hours. Shaping: 2 hours」

作品の説明 「Quetzalcóatl is an Aztec deity. As a human, he is a wise and benevolent king, who invented the foundations of the Aztec culture. His animal form was the feathered serpent, a chimera between a snake's body and the feathers of the quetzal bird.」

作品写真
  • タイトル:「タイワンガザミ」
  • 作者:小菅 章裕

用紙・技法の説明 「62cm四方 不切正方形一枚折り」

作品の説明 「第5歩脚をあげたこのポーズがかわいいと思って折りました。頭胸部の厚みを表現するために口が正面から見えるように折りました。 甲羅や腹節で内部の領域を多く使用したため、5対の脚全てを辺に配置することが出来ました。」

作品写真
  • タイトル:「エソ」
  • 作者:丸山 倫諒

用紙・技法の説明 「紙は35cm ビオトープ。不切正方形一枚折りです。前回試作した際には顔が魚ではなくなってしまったので、今回は割とグロテスクな感じをイメージ。」

作品の説明 「『エソ』とは深海魚の一種です。深海魚を折るつもりでしたが、アゴのフレームが外れているという特徴を見つけ、そのようにしてみました。背びれは、2つできてしまっていますが、それは自由に糊付け出来ます。これを見てれば、暑い夏もこれで涼しげに………ならない(泣)」

作品写真
  • タイトル:「たて」
  • 作者:安藤 心里音(小学2年生)

用紙・技法の説明 「15cm×15cmの折り紙を1枚使用。」

作品の説明 「小さな子でも作れるような、簡単なたてを作りました。」

作品写真
  • タイトル:「さくらペンギンおやこ」
  • 作者:藤木 陽菜(小学4年生)

用紙・技法の説明 「15cm×15cmの折り紙を1枚使用。」

作品の説明 「親ペンギンと子ペンギンにできるように工夫した。奥のペンギンが親で、手前のペンギンが子ども。」

作品写真
  • タイトル:「かわいいねずみ君」
  • 作者:鎌田 在優(小学4年生)

用紙・技法の説明 「15cm×15cmの折り紙を1枚使用。」

作品の説明 「どうしたら耳が出来るのかを考えました。もとにした折り方はありません。」

作品写真
  • タイトル:「親子つばめのしあわせ」
  • 作者:安藤 愛恵(小学4年生)

用紙・技法の説明 「(親つばめ)15cm×15cmの折り紙を1枚使用。(子つばめ)7.5cm×7.5cmの折り紙を1枚使用。」

作品の説明 「工夫したところは、親つばめが子どもを守れるように、羽を大きくしたこと。そして、子どもつばめはかわいらしくなるようにがんばって折りました。」

作品写真
  • タイトル:「竜」
  • 作者:可兒 陽彦(小学4年生)

用紙・技法の説明 「35cm×35cm折り紙を使用。」

作品の説明 「オリロボ(フチモトムネジ作)の基本から変形させた。竜の形にするのがむずかしかった。」

作品写真
  • タイトル:「ドラゴン」
  • 作者:可兒 柊太朗(小学2年生)

用紙・技法の説明 「15cm×15cm折り紙を使用。」

作品の説明 「肩のところや足の部分がむずかしかった。」

作品写真
  • タイトル:「8月の空」
  • 作者:森末 圭

用紙・技法の説明 「カラぺ(アクア)+ニューカラぺ(ホワイト)+tカラぺ(ホワイト)の一辺約52cmの不切正方形用紙1枚/64等分蛇腹/糊付けなし/平面インサイドアウト」

作品の説明 「主題はインサイドアウトの技法を用いて一枚の絵を”折る”ということです。副題として、折り紙ではあまり好まれない、複雑かつ不規則な形状の表現に挑戦しました。幾何学的で扱いやすい蛇腹技法で基本形を与え、これに人間の手でランダムな仕上げを施すことで不規則ながらも一定の秩序をもつ雲の”見立て”としました。また、空間的に作品を閉じずに平面作品にすることで空間的な広がりや壮大さを表現しました。作品は細部まで作り込まれておりますがどうか近くでは鑑賞なさらないでください。少し離れたところから観ることではじめて”見立て”が成立します。」

作品写真
  • タイトル:「DAWN」
  • 作者:安藤 ちかよ

用紙・技法の説明 「22cm×22cm強製紙1枚、18cm×18cm強製紙1枚、24.5cm×14.5cmカラー紙1枚、接着シート、のり、発泡スチロール(芯)1本。基本は伝承の二そう舟からの展開図です。これは教育おりがみなどの材質を用いて、平面作品として折れるシンプルな形なのですが、強製紙の特徴をそこに加えてみました。同じ折り方をしても、紙の性質によってそれぞれの表情になり勉強になりました。」

作品の説明 「新しい年、ひつじの年が明けようとしている、という意味をこめてDAWNと題をつけました。この作品のモデルにえらんだのはドライズデール羊です。集めた写真をみながら、毛のふさふさした感じなどを想像して折っていくうちに、本物のドライズデールを観察するためにニュージーランドまで行きたくなりました。」

作品写真
  • タイトル:「Hippopotamus」
  • 作者:Mindaugas Cesnavicius(リトアニア)

用紙・技法の説明 「-」

作品の説明 「For this theme I picked hippopotamus, because I always wanted to design a cute three dimensional model and after a visit at local zoo, I thought that hippo will represent this idea in the best way. I tried to make all parts of the model as much three dimensional as possible that is why I choose standing hippo with widely open mouth.」

作品写真
  • タイトル:「さわがに」
  • 作者:夏目 福明基

用紙・技法の説明 「150mmの折り紙用紙 不切正方形一枚折り」

作品の説明 「仕上げたときに折り紙らしさが出るように22.5度系で折りました。」

作品写真
  • タイトル:「恐竜の誕生」
  • 作者:友寄 大樹

用紙・技法の説明 「紙の種類:大きな折り紙 大きさ:50cm x 50cm 枚数:1枚 用紙形:正方形」

作品の説明 「インサイドアウトを使い、卵から生まれてくるような感じにした。卵から生まれるような形にして、ありふれた恐竜にならないように工夫した。」

※各作品の作品説明・コメントについて、応募時に寄せられた文章をコンテスト事務局で一部改変・編集しているところがあります。