第10回JOAS創作折り紙コンテスト結果発表

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過去のコンテスト


コンテストの概要はこちらをご覧ください(第22回コンベンション特設ページ内)。

受賞者

第22回折紙探偵団コンベンション参加者、JOAS評議員による投票(JOAS賞2部門)と、おりがみはうす代表山口真氏による審査(はうす賞)の結果、以下のように決定しました。(敬称略)

JOAS賞 特別テーマ部門:「ロボット」

該当作無し

JOAS賞 干支部門:「とり」

作品写真

「雄鶏」峯尾彰太朗

おりがみはうす賞(テーマ無し)

作品写真
「Rhinoceros」 Mindaugas Cesnavicius

受賞者には、賞状と副賞「第28期(2017年度)日本折紙学会会員権」が贈られます。おめでとうございます。

JOAS賞エントリー作品と投票結果

投票方法

コンベンション参加者は1人1ポイント。JOAS評議員(今回投票者10名)は1人最大10ポイント(配分可)を投票できます。最大得票数の作品に対してJOAS評議員が、授賞が妥当か否かを最終判断します。

JOAS賞 特別テーマ部門「ロボット」エントリー8作品

ポイントは、3位まで発表しています。

作品写真
  • タイトル:「Robot dog」
  • 作者:Mindaugas Cesnavicius

作品の説明 「For robot theme I decided to design a cute origami robot dog model. To design a model I used 22,5° technique and to fold a model I used water folding technique. Design is simple and curved forms are achieved by using water folding.」

作品写真
  • タイトル:「犬型ロボット」
  • 作者:小野寺巧

用紙・技法の説明 「使用折り紙〜15p×15p正方形・1枚」

作品の説明 「体的に角ばらせロボットの質感を出してみました。使用折り紙を1枚で作ることにこだわりました。自分の頭の中で想像して作りました。」

作品写真
  • タイトル:「人間になれなかった悲しいロボット」
  • 作者:澤島克明

用紙・技法の説明 「25cm四方一枚,のり付け無し」

作品の説明 「ロボット感を出すために、顔を四角にするように心がけ、2本の手が両方5本指だと人間に近くなってしまうので、1本の手の形を少し工夫しました。」

作品写真
  • タイトル:「O.R.I.Z.U.R.U」
  • 作者:井上岳哉
  • 獲得:56ポイント(一般36/評議員20)(2位)

用紙・技法の説明 「不切正方形一枚使用。tカラペにホイル紙を裏打ちしたもの」

作品の説明 「O.R.I.Z.U.R.U(Operation Ruination Imperative Zero Ultra Robot Use) 通称:零式緊急超破壊作戦用ロボット兵器、伝承折り紙の折り鶴からヒントを得て日本が造り出した最終決戦兵器である。折り鶴型の戦闘機形態からの人型ロボット形態への変形が可能で、戦闘機形態時には最高速度マッハ8での飛行を可能とする。同ORIGAMIシリーズにおいて、Y.A.K.K.O.S.A.NやK.A.B.U.T.Oと比べると最も速い機体であり、また、最も生産され、配備された機体でもある。」

作品写真
  • タイトル:「ORIGA」
  • 作者:亀井浩平

用紙・技法の説明 「技法としてはシンプルな蛇腹人物(16等分より)ですが、立ち姿を工夫し独特のかっこよさを目指しております。また使用したのは紙ではなくなんとプラ板。「タミヤ プラペーパー 0.05o」にホイル紙を裏打ちしたもので折ってみました。せっかくのプラ素材という事で、プラモデルの技法を取り込み「ラップ塗装(黒を下地にし、サランラップなどで銀色をたたくように塗ってから透明色をオーバーコートする技法)」を施してあります。紙では表現し得ない独特の奥行のある色合いをお楽しみ下さい。白銀比のプラペーパーから正方形をとり本体に、残りの長方形部分で武器(レールカノン)を作って持たせてあります。」

作品の説明 「不思議な物質(あるいは生物?)「ORIGA-MiZER(オリガマイザー)」から生成される多目的戦闘メカ「ORIGA(オリガ)」。「FOLDER(フォルダー)」と呼ばれる特殊能力を持つ者だけがオリガマイザーを制御し、自らの精神を投影したオリガを創りだす事ができる。様々な形態を与えられたオリガたちの戦いが、今 始まる・・・毎週日曜朝9:00放映開始! 明日に向かって!キミも FOLD ON!! ・・・あ、日曜朝9:00のくだりはウソです。」

作品写真
  • タイトル:「対戦用ロボ『ガルンガー21』」
  • 作者:池田尚吾

用紙・技法の説明 「15cm x 15cm 1枚」

作品の説明 「太くて強靱な足。」

作品写真
  • タイトル:「可動関節研究機 1-H "Soh"」
  • 作者:南島和英
  • 獲得:39ポイント(一般34/評議員5)(3位)

用紙・技法の説明 「胴体:35x26.3cm長方形、32x24等分蛇腹 頭部:8.8x8.8cm正方形、8x8等分蛇腹の計2枚複合 どちらもクラフト紙」

作品の説明 「メカを折る上で、特に回転関節は欠かせない技術です。本作では、基本的には折り目の開閉のみを使って、人体関節の再現を試みました。特にアピールしたいのが肩と股関節です。屈伸方向に加え、手足をねじる方向の旋回ができるため、脚を組む・背中で手を繋ぐ・道具を構えるなどといった複雑なポーズが可能となっています。」

作品写真
  • タイトル:「オリンピア」
  • 作者:北西一貴
  • 獲得:82ポイント(一般55/評議員27)(1位)

用紙・技法の説明 「長方形不切一枚折り、 1 :√ 3 の紙を使用」

作品の説明 「E.T.A. ホフマン著「砂男 /Der Sandmann 」より 愛した女性が機械だと知ったとき、それでもあなたは差し伸べられたその冷たい手をもう一度握り返すことはできますか。」

殿堂入り”創作家による参考作品(投票対象外)
作品写真
  • タイトル:「アメノヒワシ」
  • 作者:豊村高志

用紙・技法の説明 「最大 44cm x 44cm 最小 2cm x 5cm 94枚複合 ※額部分に伝承作品『かぶと』を流用。※台座は取り外し可能。」

作品の説明 「名前は、かなり遠回りではあるものの、紙に関係している神、天日鷲命(アメノヒワシノミコト)に由来。ただ、後付けの設定なので、名は体を表していません。」

JOAS賞 干支部門「とり」エントリー14作品

ポイントは、3位まで発表しています。
作品写真
  • タイトル:「Rooster」
  • 作者:Mindaugas Cesnavicius

作品の説明 「For chicken theme I decided to design a color change rooster model. Model is based on 22,5° and the main idea is to achieve all necessary color changes that rooster can have. Model is standing on two legs and one of the flaps which is used for a tail. Model pose is singing rooster.」

作品写真
  • タイトル:「酉」
  • 作者:佐藤亮平

用紙・技法の説明 「392mm×392mmのちゃいろの色画用紙の不切正方形一枚折りの作品です。のりを使用せずに作りました。」

作品の説明 「やわらかく、落ち着きをもった酉をイメージして創作してみました。」

作品写真
  • タイトル:「ハゲワシ×××」
  • 作者:小林勇太

用紙・技法の説明 「不切正方形一枚折り、サイズ90cm×90cm、杉皮紙+雲龍紙」

作品の説明 「死肉を食らう自然界の掃除屋にして、死神の異名も持つ大型の鳥です。日本では馴染みが少ない生き物なので、生態をイメージしやすいように獲物を付属しました。本来は慎重で臆病な性格ですが、この作品では鷲の勇ましさと力強さを強調しています。」

作品写真
  • タイトル:「雄鶏」
  • 作者:高橋志典

用紙・技法の説明 「鶏…奉書紙39.7センチ四方1枚。台…大礼紙を貼った厚紙22×15.5センチ1枚。飾り…和紙3センチ四方73枚。」

作品の説明 「紙の角を斜めに半分、さらに半分に折った線から作る蛇腹折り(スラッシュプリーツと呼んでいます)の考えに基づいて作っています。鶏冠と尾にそれを用いています。」

作品写真
  • タイトル:「ニワトリ」
  • 作者:渡辺大
  • 獲得:24ポイント(一般12/評議員12)(3位)

用紙・技法の説明 「不折正方形一枚、用紙は揉み紙40cm四方を使用。」

作品の説明 「魚の基本形から折りました。」

作品写真
  • タイトル:「鶏」
  • 作者:渡部國明

用紙・技法の説明 「誰にでも折れるのをコンセプトに設計しました。胴体羽の折出しは折る人のイメージで折るため決まった折位置はありません。」

作品の説明 「木鶏のごとく静かで動じない雄鶏をイメージしました。」

作品写真
  • タイトル:「Archaeopteryx」
  • 作者:中村楓

用紙・技法の説明 「35センチ四方のコルキー70kgを使用」

作品の説明 「今でこそニワトリですが1億年前は干支で酉といえばもっぱらこいつのことでした」

作品写真
  • タイトル:「Good morning !」
  • 作者:Winnie Leung

用紙・技法の説明 「70cm square Elephanthide, painted on 1 side with red acrylic paint, no cuts」

作品写真
  • タイトル:「軍鶏」
  • 作者:井上岳哉

用紙・技法の説明 「不切正方形一枚使用」

作品の説明 「毛の表現に力を入れてみました。」

作品写真
  • タイトル:「すずめ」
  • 作者:亀井浩平

用紙・技法の説明 「30p×30pの手すき和紙使用。32等分をベースに半分以上の領域を羽根に割り当て、蛇腹折りをずらす事で表現しています。事前にひと折り加えてから蛇腹折りをする事で出来上がりの形を実物に近づけることができました。仕上げに関しては実物がそこらにたくさんいるので助かりました」

作品の説明 「『飛行中のすずめをリアルに描写する』をコンセプトにして創作。ぱっと見はかわいらしいすずめですが、よく見ると結構精悍な顔をしていたり、羽根を広げた姿は意外と勇壮だったりと、たくましく生きる野鳥としての姿を表現しました。」

作品写真
  • タイトル:「シンプルなニワトリ(ver.2)」
  • 作者:芦村俊一

用紙・技法の説明 「赤・金 両面紙 15cm x 15cm 不切正方形一枚折」

作品の説明 「同作品ver. 1は既にフェイスブック等で折手順を含めて公開済みですが、今回の応募に際して、ver. 2では折り易さを主眼に手順・構造を見直ししました。作品のデザインとしてのテーマは以下です。・明星のマークとか、コメリのマークみたいな感じを出したい ・鳥だからといって、クチバシを折り出さなくたってい〜じゃん」

作品写真
  • タイトル:「カモメ」
  • 作者:池田尚吾

用紙・技法の説明 「15cm x 15cm 1枚」

作品の説明 「顔の部分をリアルにしました。」

作品写真
  • タイトル:「雄鶏」
  • 作者:峯尾彰太朗
  • 獲得:105ポイント(一般70/評議員35)(1位)

用紙・技法の説明 「不切正方形一枚折り。55cm四方楮粕入り和紙と雲竜紙のCMC裏打ち紙使用。」

作品の説明 「伊藤若冲の「動植綵絵」に影響を受け制作。鶴の基本形にヒダを付加したシンプルな構造から細かく折り込むのが目標でした。頭部は非対称構造で、目の表現が気に入っています。」

作品写真
  • タイトル:「鶏」
  • 作者:鶴田芳理
  • 獲得:62ポイント(一般39/評議員23)(2位)

用紙・技法の説明 「6cm×114cm(2:3)の不切長方形一枚折り。インサイドアウト。」

作品の説明 「尾長鶏をモチーフに折りました。」

おりがみはうす賞エントリー作品

審査方法

おりがみはうす代表の山口真氏が審査し該当作が選出されます。(テーマ無し)

おりがみはうす賞エントリー10作品

作品写真
  • タイトル:「Rhinoceros」
  • 作者:Mindaugas Cesnavicius

作品の説明 「For any origami model theme I decided to design a rhinoceros model. The main idea was to design a simple model with all main features of the rhinoceros, such as big head facing down and body with volume. To obtain volume on the body water folding technique was used.」

作品写真
  • タイトル:「エビ」
  • 作者:小野寺巧

用紙・技法の説明 「使用折り紙〜33p×33p正方形クラフト折り紙・1枚」

作品の説明 「1枚でリアルな表現にこだわりました。折っていく中、紙が厚くなり大変でした。」

作品写真
  • タイトル:「怪獣の子」
  • 作者:澤島克明

用紙・技法の説明 「25cm四方一枚,のり付け無し」

作品の説明 「体と翼の違いを出すためにひだを裏返して翼を作りました。ドラゴンと区別をつけるために、顔にいくつかのトゲをつけ少し禍々(まがまが)しい雰囲気を出しました。」

作品写真
  • タイトル:「Humanity」
  • 作者:板橋悠太郎

用紙・技法の説明 「本体…50cm 和紙+ホイル紙 不切正方形一枚 台座…25p カラペ紙 不切正方形一枚 アクリル板」

作品の説明 「『われわれのかたちに、われわれにかたどって、ヒトを造ろう』- 創世記 1章 26節 “Let us make mankind in our image, in our likeness.”-Genesis 1:26」

作品写真
  • タイトル:「つがいのハリネズミ」
  • 作者:小池涼

用紙・技法の説明 「折り紙用紙、35 x 35、一枚、正方形」

作品の説明 「ハリネズミの針を表現しながらも、丸みを帯びた体と可愛いらしさを表現しました。」

作品写真
  • タイトル:「花鳥風月」
  • 作者:矢野友章

用紙・技法の説明 「『花』:赤系5色片面紙、紙サイズ50x50mm、30枚、正十二面体形状 『鳥』:緑色両面紙、紙サイズ50x50mm、18枚、切頂四面体形状 『風』:水色片面紙、紙サイズ50x50mm、24枚、立方八面体形状 『月』:黒色片面紙、紙サイズ50x50mm、36枚、切頂六面体形状 ※いずれも糊無しで組立可能ですが、輸送対応で一部糊補強しています。」

作品の説明 「オリジナルの『オハナユニット』を花鳥風月のそれぞれにアレンジし、形状も4つの多面体に作り分けて表現してみました。『花』は5片の花びらを、『鳥』は重なる羽を、『風』はつむじを、『月』は月光をイメージしました。」

作品写真
  • タイトル:「ミノカサゴ」
  • 作者:原宏篤

用紙・技法の説明 「紙…100色折り紙 1枚 正方形」

作品の説明 「22.5度系創作と『じゃばら』を混ぜ合わせて作りました。」

作品写真
  • タイトル:「A4コピー紙で作るラック」
  • 作者:高木ひろみ

用紙・技法の説明 「使用した紙: A4コピー用紙 9枚 タント紙 7.5x7.5cm 24枚 ジョイントは三種類で、T型ジョイント (16個) 、+型ジョイント (4個)、つぶれ防止ジョイント (4個)」

作品の説明 「小さな折紙作品を飾る為のラックを作成しました。T型、+型ジョイントだけでは潰れてしまうので、つぶれ防止ジョイント(中央4個)を工夫しました。 A4コピー用紙を折るときに背面をふさぐ折り方ですとつぶれ防止ジョイントを使用する必要はありませんが、背面が無い方がスッキリしますので背面無しとしました。」

作品写真
  • タイトル:「ぴんうぃるすけA30枚組」
  • 作者:色水風介

用紙・技法の説明 「単色模様入り15cm正方形を5色計30枚使用、糊不使用」

作品の説明 「4回対称の性質を持つ珍しいユニット。一般的には差し込む部分と差し込まれる部分は1枚の中で別れているが、 このユニットは2つの役割を同時に果すことが出来る特殊な形をしている。とても組みづらい。作品名の由来はユニットの形が風車(かざぐるま)のように見え、それを英訳して『Pinwheel』の発音から。」

作品写真
  • タイトル:「モグラ」
  • 作者:池田尚吾

用紙・技法の説明 「35cm x 35cm 1枚」

作品の説明 「モグラの指を本物の数と合わせたところ。モグラの写真を見ながら製作しました。」

※各作品の作品説明・コメントについて、応募時に寄せられた文章をコンテスト事務局で一部改変・編集しているところがあります。