第6回折り紙の科学・数学・教育 研究集会

このページの目次


第6回折り紙の科学・数学・教育 研究集会

第6回折り紙の科学・数学・教育研究集会を、下記の要項で行ないます。
会は、研究者の発表と質疑というかたちで行われます。どなたでも聴講できます。

日時
2009年6月21日(日)10:00-16:00(昼食は各自)
場所
JOASホール(文京区白山1-33-8 朝日マンション2F 都営三田線白山駅下車すぐ) (地図
参加費
500円
参加資格
なし。当日会場へお越しください。
主催
日本折紙学会

プログラム

10:00-10:30 折り紙に関する投稿論文集の企画についてなど
10:30-11:00 剛体折り可能性の判定法 渡邊尚彦
概要:折紙の剛体折りモデルは折畳みを分析するのに有用なモデルである。まず平坦折りと比較しながらこれまでの剛体折りの研究例を概観する。本発表では剛体可折性判定問題を「各折線に囲まれた区分的多角形に曲げや伸びを生じさせずに、与えられた展開図上の山谷線での二面角変化のみで変形させられるか」を扱う問題と定義し、展開図情報から剛体可折性を判定する図式解法と数値計算法とを紹介する。
11:10-11:40 球面折紙作図公理系の双対性と平面折紙作図 川崎敏和
概要:球面折紙作図の公理系は集合論の記号を用いて表示される。球面直線は、これを赤道とする2極点との組でとらえることで、公理系とそこから導かれる命題に自然な双対性をもたらす。本発表では、球面折紙作図を通して平面折紙作図の検証を行なう。
11:40-13:00 休み
13:00-13:30 じゃばら折りの複雑さに関する研究 上原隆平
概要:じゃばら折りとは、山谷が交互に並んだ折り目を等間隔でつける折り方で、基本的な折りの一つである。では n 個の山谷の折り目をつけるのに、紙を n 回折る必要があるだろうか。実は紙の厚みを無視すれば n 回よりもはるかに少ない回数で折り目をつけることが可能である。本発表では、理論的にほぼ最適な折り方を与える。また山谷が交互に並んだパターン以外の場合についても、同様の結果を示す。
13:40-14:10 局所平坦条件の充足問題を解くことによる展開図自動修正手法 三谷純
概要:様々な構造物において、それらが平坦に折りたたむことが可能であれば、可搬性の向上など有益なことが多い。そこで、与えられた展開図を局所平坦条件を満たす展開図に自動修正する手法を提案する。提案手法では、対象を拘束条件下での頂点位置の最適化問題に置き換え、ラグランジェ未定乗数法を用いた数値解析を行う。
14:20-14:50 折紙の自由曲面拡張 舘知宏
概要:可展性、平坦折り可能性、折ったときの頂点位置など、折紙の幾何学を保存することで、三次元自由形状を折紙で実現するための新規のインタラクティブシステムを提案する。提案システムを用いて、ミウラ折り、Ron Reschパターン、クシャクシャの紙などを自由曲面へと拡張するデモンストレーションを行う。
15:00- 情報交換、短時間飛び入り発表など

発表者募集

締め切りました。次回は12月の予定です。なお、当日、短時間の飛び入り発表も受け付けます。