第9回折り紙の科学・数学・教育 研究集会

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第9回折り紙の科学・数学・教育 研究集会

第9回折り紙の科学・数学・教育研究集会を、下記の要項で行ないます。
会は、研究者の発表と質疑というかたちで行われます。どなたでも聴講できます。

日時
2010年12月19日(日)10:00-16:00(昼食は各自)
場所
JOASホール(文京区白山1-33-8 朝日マンション2F 都営三田線白山駅下車すぐ) (地図
参加費
1000円
参加資格
なし。当日会場へお越しください。
主催
日本折紙学会

プログラム

10:00-10:10 インフォメーション
10:10-10:45 (数学)折り紙による作図:平面と球面との比較 羽鳥公士郎
概要:平面における折り紙の作図では、作図に必要な操作は2つで十分であることが分かっている。球面における折り紙の作図においても、必要な操作は2つで十分であることを証明する。
10:50-11:15 (計算機科学)軸対称立体折紙のタイリング 三谷純
概要:軸対称で立体的な構造を持つ折り紙を、1枚の紙から作るという制約を満たしたまま複数連結してタイル状に敷き詰め可能なことを示す。正多角形による格子パターンの各頂点に立体折紙を配置し、適切な接続構造を形作ることで、同一形状の立体折紙で平面を充填できる。さらに、異なる形の組み合わせや、異なる充填パターンの重ね合わせなども可能である。実例を示すととともに、理論上どのよ うな構造であれば実現可能であるかも示す。
11:20-11:55 (計算機科学)折り回数の少ない折り紙作品の発見支援システム 鶴田直也
概要:既存の折り紙作品の設計手法は作品の難しさを考慮していないため、少ない回数で折れる簡単な作品を作り出すことが難しい。そこで本稿では、4 回以下の折り操作で作られる単純な折り紙作品を、新しく見つけ出すためのシステムを提案する。本システムには、あらかじめ4 回までの折り操作で作ることができる折り紙の形を網羅的に列挙しておき、ユーザが入力した形に類似した形を検索し、折り方を提示するというアプローチを実装した。
11:55-13:30 休み
13:30-14:05 (歴史)東と西の折り紙:明治維新以前の折り紙の歴史 羽鳥公士郎
概要:19世紀後半までの日本とヨーロッパにおける折り紙を歴史的に概観し、比較する。日本の折り紙とヨーロッパの折り紙は異なる起源を持ち、19世紀後半まで互いに独立して発展したと推測される。
14:10-14:45 (数学)続・剛体折り可能な四辺形メッシュ折り紙 三浦公亮・舘知宏
概要:舘知宏による「剛体折り可能な四辺形メッシュ折り紙」の理論(前回報告)は、全く新しい幾何学形態の生成とその応用に門戸を開いた。その一つの成果は、Rigid Foldable Cylindrical Polyhedronと表現される特異な筒型多面体である。これは、多くの研究者の挑戦をしりぞけてきた「筒を無歪で軸方向に畳む」という難問を解決した。驚くべきことに、同多面体は、空間充填の性質をもち、従って、これらを複合した三次元ブロックもまた無歪で畳みこまれる。
14:50-15:25 (幾何アート)ジオデシックドームの表面メッシュ数の計算 川村みゆき
概要:多面体作品を作る際に必要となるジオデシックドームの表面メッシュ数を与える一般式を導く。
15:30-16:00 話題提供・飛び込み発表

発表者募集

締め切りました。