折り紙の知的財産権研究

趣旨と目的

日本折紙学会は、その設立理念に折り紙の専門研究の促進を掲げており、折り紙の知的財産権研究も重要なものの一つと考えています。各国の折り紙団体や創作者とも連携を取りながら、折り紙における知的財産権について理解を深める活動を行っています。

これまでに行った主な活動は、以下の通りです。

  • 機関誌『折紙探偵団マガジン』誌上での折り紙の著作権/知的財産権に関する論議の促進(随時)
  • 折り紙作品使用のためのガイドラインの提案 (2005年5月15日)※詳細は下欄を参照ください。
  • 日本折紙学会が認定する折紙指導員に対して、講習において個別の許諾を必要とせずに利用可能な作品リストの情報提供(2013年8月16日~)※詳細は折紙指導員のページを参照ください。
  • 第1回国際折紙著作権会議(2008年10月11~13日 JOASホール)への協力
  • 第2回折り紙の著作権に関する国際会議(2009年6月30日 NY)への参加
  • 第3回折り紙の著作権に関する国際会議(2010年8月13日 東洋大学)の運営
  • 第4回折り紙の著作権に関する国際会議(2011年8月13日 JOASホール)の運営
  • 第5回折り紙の著作権に関する国際会議(2012年8月13日 JOASホール)の運営
  • 第6回折り紙の著作権に関する国際会議(2013年8月19日 JOASホール)の運営

知的財産としての折り紙について

日本折紙学会が2005年に取りまとめた、折り紙作品を使用する場合のガイドライン文書(第1版)です。

知的財産としての折り紙について(PDFファイル:200KB)


折り紙の知的財産権検討基金

日本折紙学会では、折り紙作品という知的財産を保護し、活発な創作活動を促進するとともに、折り紙作品の適切な利用を促し、折り紙の普及を促進するという2つの観点を意識して作品利用に関するガイドライン(「知的財産としての折り紙について」2005年5月15日)を公表してきました。

私たちは折り紙に他の創造活動に引けを取らない創造性を認めています。世界各国には優れた創作者がいることを多くの愛好家は知り、尊敬しています。また、折り紙は人から人への伝承をその文化に内包しており、一人でも多くの愛好家が優れた作品に触れることの喜びを享受すべきです。この2つの折り紙の特性は、ともに大切にすべきです。しかしながら、時に誤解あるいは明らかに不道徳な行為のために創作者や愛好家の心を痛める問題も生じてきています。

これらの問題を意義ある形で解決するためには、法律の専門家との協議も有効な方法のひとつと考えています。ところが、弁護士との相談を進めるには一定程度の費用がかかるのも事実です。そこで、今後、日本折紙学会では折り紙の知的財産権保護の観点から、専門家(弁護士等)との検討を進めるための資金を得るべく、「折り紙の知的財産権検討基金」を下記要領で設立いたします。折り紙創作家、愛好家の皆様には何とぞ本基金の趣旨にご理解をいただきご協力を賜りたくよろしくお願いします。

基金名称
「折り紙の知的財産権検討基金」
基金の目的
知的財産としての折り紙についての法的理解、折り紙の知的財産権保護についての法的な対応についての専門家(弁護士等)との協議等にかかる経費、折り紙の知的財産権保護を目的に実施する会議、集会に要する経費に充てる資金とする。
基金の原資
本基金の趣旨に賛同する折り紙愛好家からの寄付による。
募集の方法
ゆうちょ銀行通常払込み(郵便振替)にて、通信欄に本基金の目的に賛同する旨記載いただき下記口座にお払込下さい。
基金の運営
日本折紙学会の評議員会により基金の使途について管理する。運営状況については、「折紙探偵団」誌上で年に1度以上報告を行う。
振替口座番号
00180-8-579860
加入者名
折紙探偵団