第13回折り紙の科学・数学・教育 研究集会

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第13回折り紙の科学・数学・教育 研究集会

第13回折り紙の科学・数学・教育研究集会を、下記の要項で行ないます。
会は、研究者の発表と質疑というかたちで行われます。どなたでも聴講できます。

日時
2012年12月16日(日)10:30-17:00(昼食は各自)
場所
JOASホール(文京区白山1-33-8 朝日マンション2F 都営三田線白山駅下車すぐ) (地図
参加費
1000円
参加資格
なし。当日会場へお越しください。
懇親会
会の終了後、懇親会を予定しています。
主催
日本折紙学会

プログラム

10:30 開会
10:30-11:00 ものづくり教育に役立つ幾何折り紙キット(その4) 川崎敏和
概要:これまで試作した幾何折り紙キットを授業で使いやすいように、50分~90分で完成するようなものに変えてみた。また、作ったものを評価する基準 やレポート用の課題も設けた。
11:05-11:30 円筒折の収納展開時の変形解析 深見祐士
概要:円筒形状を折り畳む展開構造物である円筒ねじり折と十亀折が、完全収納時からの展開時の変形量を歪エネルギー最小条件をもとに数値的に解析し、収納展開を再現、試作による解析結果を示す。
11:35-12:00 3次元プロット展開図計算法の現状と展望 深見祐士
概要:発表概要:あらゆる形状を折り畳む目的で、2次元平面上でなく3次元上に節点、折線を定義して展開図を計算する方法「3次元プロット展開図計算法」の現段階での研究状況と今後の展望を示す。
12:00-13:00 休み
13:00-13:30 拡張折紙デザイン(紙造建築:折切曲想) 宮本好信
概要:折紙発想の建築を想定したオリジナル・デザイン作品を紹介します。切・曲の手法を積極的に利用して折紙の可能性を拡大しています。併せて、関連した発想の実験建築例、建築評論例を紹介します。
13:35-14:05 折り紙に関する心理学的研究 丸山真名美
概要:折り紙を折るプロセスを、心理学的視点から分析した。本研究では、折り紙を折ることを、2次元平面から3次元立体へのイメージ変換の過程と捉える。また、折り方には、平面的変形と立体的変形を設定した。「折り鶴」を初めて折る成人の折りのプロセス分析から、立体的変形が難しいこと、折り図を見て立体的に変形させることが難しいことが示された。
14:10-14:40 多面体メッシュの半開テセレーション折紙化 舘知宏
概要:講演者が2007年に提案したオリガマイザは折紙で自由な立体形状を作る手法であるが,忠実に多面体形状を作ることを目的としているため,展開図が複雑になりすぎて紙以外の材料に応用が利かないという工学的問題を含んでいた。本発表では,Ron Reschのテセレーションのように半開状態の比較的シンプルな立体パターンを,与えた任意多面体形状から生成し近似的に折紙化する新規手法を提案する。
14:45-15:10 側面線および掃引軌跡を入力とした立体折り紙の設計システム(続報)- 側面線の作図可能領域の可視化 - 三谷純
概要:側面線を掃引して得られる柱面に対して鏡映変換を複数回適用することで、立体的な折り紙の形状を生成できる。本会第12回では側面線と掃引線の入力から立体形状を生成する手法を紹介したが、注意深く設計しないと、生成される立体に自己交差が含まれてしまう。本発表では、側面線の作図可能領域を可視化することで、この問題を回避することができ、また辺の長さがゼロに縮退する特異な形状も容易に生成できるようになったことを紹介する。
15:15-16:00 ジョン・ケージ的な折り紙の可能性について 羽鳥公士郎
概要:ジョン・ケージは、演奏家が全く音を出さない作品『4分33秒』によって最もよく知られるアメリカの作曲家である。ケージは20世紀を代表する作曲家の1人であり、今年が生誕100年に当たる。そこで、ジョン・ケージ的な折り紙があるとしたらどういう折り紙になるのか考察したい。古典派やロマン派の音楽とケージの音楽との連続性と不連続性を確認した上で、これまでになかった折り紙の可能性を探る。
16:05-16:20 飛び入り発表等
16:25-16:50 第6回折り紙の科学・数学・教育国際会議(2014年)について

発表者募集

締め切りました。(2012/12/03)