第16回折り紙の科学・数学・教育 研究集会

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第16回折り紙の科学・数学・教育 研究集会

第16回折り紙の科学・数学・教育研究集会を、下記の要項で行ないます。
会は、研究者の発表と質疑というかたちで行われます。どなたでも聴講できます。

日時
2014年6月22日(日)10:00-15:00(昼食は各自)
場所
JOASホール(文京区白山1-33-8 朝日マンション2F 都営三田線白山駅下車すぐ) (地図
参加費
1000円
参加資格
なし。当日会場へお越しください。
備考
会の終了後、6OSME(第6回折り紙の科学・数学・教育国際会議)の打ち合わせを行います。
主催
日本折紙学会

プログラム

10:30 開会
10:30-10:50 制約条件付最適化問題としての畳込み経路追跡 渡邉尚彦
概要:本解析では任意の展開図の剛体折り畳み経路探索を一般的に扱う一手法として、平面角不変を制約条件、二面角の和の最小化を目的関数とするトラスモデルの制約条件付き最適化問題として扱い、頂点に初期不整の与えられた展開図情報から畳込み経路追跡が可能なことを示す。またここから、必要な制約条件の考察を行う。
10:55-11:15 中学校数学科における折紙の活用に関する提言 大塚佳美
概要:数学教育における折紙の活用について研究している。折紙の数学的価値を、既成の数学を生徒に再発見させる過程において、教授内容に位置づけようと試みている。中学校数学科平面図形の「移動」「作図」において、折紙を折る操作活動を数学的活動の視点から、また、展開図を数学的に読み解き数学的概念を再発見させるという視点からの2点を提案する。折紙数学と数学教育を結び、活用することの提言である。
11:20-11:50 正4面体が折れるジョンソン・ザルガラー立体の辺展開図について  荒木義明・堀山貴史・上原隆平
概要:ジョンソン・ザルガラー立体は全部で92種類あり、すべての立体に対して辺展開図の個数がわかっている。ではこの中に正4面体が折れるものはあるだろうか。本研究で、J17とJ84と呼ばれるものの展開図だけが正4面体を折れることを示した。さらに、この二つの多面体の辺展開図を全列挙し、正4面体を折れる展開図と、その折り方をすべて特定した。特に正4面体を折る方法が二通り以上ある展開図を発見したことは特筆に値する。
11:50-13:00 昼休み
13:00-13:25 新型つる巻き折りと表裏同等正奇角柱容器 川崎敏和
概要:Thoki Yenの「DNA」や布施知子作品などで知られる「つる 巻き折り」は細長い帯を長方形(要素:Element)に山折り等分割し、各要素を対角線で谷折りしたものである。つる巻き折りを折りたたん だものは菊座(Rosette)とよばれる。菊座のカドは一般には揃わないが、要素の縦横の比をうまくとるとカドが揃って正偶角形になる。つ る巻き折りは帯の直角三角形分割であるが、本発表では二等辺三角形分割による新型のつる巻き折りとこれを用いた奇角形直角柱型容器を解説す る。さらに、その折り線構造が表裏同等であることを示す。
13:30-13:50 表裏同等折りの特徴 前川淳
概要:2003年、第3回折り紙の科学数学教育国際会議において、表裏同等折りが、「用紙の中心に垂直な回転軸による回反対称」の例であることを示した。2009年、日本機械学会分科会において、上記とは異なる「用紙に沿った回転軸による回転対称」も、表裏同等折りと呼べる旨を述べた。すなわち、表裏同等折りの定義には狭義と広義がある。最近の川崎のモデルなども例に、表裏同等折りの特徴についてあらためて考察する。
13:55-14:15 折り紙から黄金三角形のパズルを切り出す 細矢治夫
概要:発表概要: (36°,72°,72°) と (36°,36°,108°) の二等辺三角形は、それぞれ鋭角と鈍角の黄金三角形と呼ばれており、その折り方も既に報告されている。今回、若干スライスした1枚の折り紙を切り分けると、正五角形、種々の大きさの2種の黄金三角形、等脚台形、菱形、平行四辺形、長方形等にきれいに敷き詰められるやさしいパズルができ上がった。小中学生の数学教育の教材にも使えるので紹介したい。
14:15-14:45 飛び入り発表など
15:00- 第6回折り紙の科学数学教育国際会議 スタッフ会議

発表者募集

締め切りました。