第19回折り紙の科学・数学・教育 研究集会

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第19回折り紙の科学・数学・教育 研究集会

第19回折り紙の科学・数学・教育研究集会を、下記の要項で行ないます。
会は、研究者の発表と質疑というかたちで行われます。どなたでも聴講できます。

日時
2015年11月7日(土)10:30-17:00
場所
石川県教育会館 第1会議室:石川県金沢市香林坊1-2-40
Tel:076-222-1241(地図
参加費
1000円
参加資格
なし。当日会場へお越しください。
備考
北陸先端科学技術大学院大学のシンポジウム「折り紙の科学」(11/8(日)13:00-16:15 北國新聞会館)と連携した企画です。
同シンポジウムは、三浦公亮氏の講演などを中心とした催しで、その詳細は、近く北國新聞イベント案内に情報が載る予定です。
観光のトップシーズンで、周辺の宿泊施設の混雑が予想されますが、宿泊の斡旋はできません。ご了承ください。
主催
日本折紙学会

プログラム

当日までに、変更になることがあります。
10:30 開会
10:35-11:00 川崎敏和、櫛田雅弘
図形や立体物の形状を正しく認識する能力を高めるための折り紙教材の開発(第一報)
概要: 多くの人はものを見るとき色彩を優先させるため、形状認識が疎かになる。本研究では図形の形を正確に認識する能力を高めるための折り紙教材(対象は小中学生、一般社会人)を開発する。本発表ではまず、笠原邦彦作「スノー・フレーク」を基にした教材を紹介する。さらに、この教材が数学的思考の理解に役立つことを示す。
11:05-11:30 松川剛久、三谷純
45度系格子パターンから作りだされる平坦折り形状の折り畳み可能性について
概要: 4x4の45度系格子パターンには259,650,300通りの形式的折り線図が含まれ、それらを折りたたんだ後の形は13,451通りあることが、山本らによって発表されている。その後、これらの形をすべて実際に折り出すことが可能であることを確認したので報告する。また、実際には折り畳めない形式的折り線図も発見されたため、併せて報告する。なお、発見された折りたためない形式的折り線図の最小のサイズは3x3の格子パターンに含まれるものであった。
11:35-12:00 高月菲、張丘平、延原肇
折り紙の著作権保護支援システムに関する研究
概要: いつ、だれかどのような折り紙を創作したのかを、ウェブブラウザで手軽に公開・証明できるシステムを提案する。本システムでは、3種類の情報(創作者、作品の利用方法、折り図・写真・動画)を入力し、これらに時刻情報を付けることができる。また本システムは、世界的に普及している仮想電子通貨ネットワークの一部の機能を利用して実現しているため、個人や第三者機関に依存せず、安全かつ安価に著作権保護支援を提供できる。
12:00-13:15 昼休み
13:15-13:40 宮本好信、深見祐士
回転建立方式(RES: Rotational Erection System):遷移特性、非対称形、曲面部材、建築化試案
概要: RES(一枚の薄板に切目と折目を入れて面外に立ち起こす技法)は平面安定状態から起立安定状態への遷移時に部材たわみが生じるので、バイステーブル性を持つ。幾何学的分析のよりこの特性の制御を考察する。非軸回転対称形をもつ作例、曲面部材をもつ作例と建築化試案を紹介する。
13:45-14:00 北澤美天
クマムシの「樽」型変形について
概要: クマムシは乾燥下で「樽」型の休眠体形に変化し環境への耐性が強まることが知られています。活動時の断面積と樽化時の断面積から比を求めると生存可能な樽は収縮比が3.0以上であることが観察からわかりました。樽化には規則的な折りたたみ現象がありそれには肢の動きが重要な鍵を握っていると考えています。この収縮のモデルが、折り紙の技法で再現できることを期待しています。
14:05-14:35 武田直子、酒井和平、餘久保優子
折り鶴と柿から生まれたSelf-lockingについて
概要: 自然の中で見られる折り目だけでなく、折り紙の中でも特に魅力的な折り鶴の折り目を観察し、これらを応用したオリジナルな折り目を考案している。研究を重ねた結果、谷折り、山折り、直線折りと曲線折りの組み合わせによる折り目から自立する構造(Self-locking)が生まれた。この構造を応用して、さまざまな素材を使い、環境に優しく愛着のわく(experience design) プロダクトに展開している。
14:40-15:10 小林祐貴
組合せ剛性理論に基づくpanel-hingeフレームワークの生成手法
概要: 組合せ剛性理論とは構造物の接続関係から剛性を判定する理論であり、折り紙のように剛な面がヒンジでつながれた構造物の剛性を組合せ的に判定することができる。本研究では、そのような構造物のことをpanel-hinge フレームワーク、接続関係を表すグラフのことをpanel-hinge グラフと呼び、建築デザインを目的としたこれまでの研究成果を紹介する。
15:15-15:40 田中慎一、三谷純
CG制作のための折り紙の形状モデリングに関する研究
概要: CGの分野では、技術の発展によりあらゆるものを写真のようにリアルに表現できるようになりつつある。しかしながら、折り紙のように薄い素材が多層に折り重なった形状をコンピュータ上に正確に再現することは未だに困難な問題である。本研究では、CGでは外見のみを考慮すればよいことに着目し、多角形から構成される立体モデルと、平坦折りされた折り紙の2つについて、CG用の幾何モデルを自動生成する手法を提案する。
15:45-16:10上原隆平
折り目が等間隔でない1次元折紙の厚み最小化問題
概要: 以前、折り目が等間隔の1次元折紙の厚みを評価する方法を提案し、それを最小化する問題を考察した(第7, 8回)。この問題はその後NP完全問題であることが証明できた。近年、折り目が必ずしも等間隔でない1次元折紙モデルを提案し、その上での紙の厚みを最小化する問題を考察した。本発表では、こうしたモデルと、厚みを評価する問題の困難性を示す。一般にはNP困難であるが、多項式時間アルゴリズムが存在する場合もある。
16:15-16:35 舘知宏, E. T. Filipov, G. H. Paulino
高い剛性を持つ折紙展開チューブと曲面サンドイッチパネル
概要:従来の折紙構造物は、シート材料自体が曲がることで意図しない変形が容易におき、展開時に構造的な固さが得られないという制限があった。発表者らは折紙に基づく変形可能な立体構造を組みあわせることで、展開時に従来の100倍の固さを持つジッパー状の折り畳み構造を開発した。さらに、曲面に沿って展開する平坦折り・剛体折り可能な曲面サンドイッチパネルを含むデザインバリエーションを紹介する。
16:35-17:00 
飛び入り発表など

発表者募集

締め切りました。